中性脂肪を減らそう

中性脂肪とは
  中性脂肪とは、お腹やお尻に付いた皮下脂肪、腹腔に蓄えられた内臓脂肪のことです。
中性脂肪は、エネルギーを蓄え、体温を維持し、外からの刺激をやわらげるなどの大切な働きをしています。
しかし、過剰に中性脂肪がたまると、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞などの大きな要因になります。
中性脂肪が増える原因
生活習慣
食べすぎ:摂りすぎた栄養は中性脂肪として体に蓄えられます。
飲みすぎ:アルコールを過剰に摂取すると中性脂肪として蓄えられます。
運動不足:エネルギーが消費されず中性脂肪が溜まります。
ストレス:ストレスホルモンが中性脂肪を増やします。
糖尿病など他の病気
遺伝的要因
食事で中性脂肪を減らそう
糖質 なるべく、ご飯やパンなどの穀物類で摂るようにします。
砂糖が多くなると中性脂肪が増えやすくなります。
油質 魚の脂、ごま油、オリーブ油、サラダ油など不飽和脂肪酸を多めに摂ります。
不飽和脂肪酸にはコレステロール、中性脂肪を下げる作用があります。
肉の脂、鶏皮、バターなどの飽和脂肪酸は血中のコレステロールを上げるので控えめに。
タンパク質
脂肪の少ない、もも肉、ヒレ肉、鶏肉は皮をとる、ささ身を使うなど料理を工夫して、脂肪の取りすぎに注意します。
ハマチ、イワシ、サバなどの青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸は、血液中の中性脂肪やコレステロールを下げ、動脈硬化を防ぎます。
お酒 適量なお酒は、血行を良くし、善玉コレステロールを増やし、ストレスを解消したりなど良い面もあります。しかし、お酒は中性脂肪を増やしやすい食品です。禁酒が無理でも節酒に努めましょう。
1日の適量は、日本酒なら1合。焼酎なら80ml。ビールなら中ビン1本。ウィスキーならシングル2杯。2日の休肝日を設けましょう。
運動で中性脂肪を減らそう
有酸素運動 中性脂肪を燃焼し、血糖、コレステロール、血圧を下げ動脈硬化の予防にもなります。
ウォーキング、サイクリングなど心拍数が120回毎分程度の運動を30分以上、週3回程度行ないます。
無酸素運動 筋肉トレーニングで筋肉が増えると、基礎代謝が増え、太りにくい体質になります。消費エネルギーも増えます。ダンベル体操など
日常生活で中性脂肪を減らそう
  ちょっとした時間を利用して体を動かします。
エレベータは止めて、階段を上ります。(10段上ると約1kcal消費します。)
近距離は歩くか、自転車を利用します。